諏訪瀬島の地震と噴火

 鹿児島県十島村の諏訪之瀬島の御岳では、きょう午後2時までに火山性地震が600回以上観測され、噴火が3回発生しています。噴煙が最大で2000メートルまで上がった。
  気象台は「トカラ列島で続く群発地震とは別の火山性地震」とし、今後の噴火活動に注意を呼びかけている。
●原因は同じ
  諏訪瀬島はトカラ列島の島の1つである。群発地震とは別の火山性地震とするなら、気象庁は群発性地震の原因を示すべきである。
  「2025.7.4 トカラ諸島群発地震と新燃岳噴火」で書いたように、地震と火山噴火の原因はマントルから上昇してきた玄武岩マグマの大陸地殻下部への貫入で、玄武岩マグマの貫入圧で上部地殻の花こう岩が破壊されると地震が起こり、玄武岩マグマが上昇して火山の地下でマグマが増えると噴火が起こる。
  トカラ列島群発地震も諏訪瀬島の地震と噴火も、トカラ列島の大陸地殻発達運動の現われで、マントルから上昇してきた玄武岩マグマがトカラ列島の大陸地殻下部に貫入していることで起こる。